車検は、クルマを安全に走らせるために欠かせない法定検査です。しかし実際の現場では、「想定外の追加費用」「書類不備」「車検に通らない」といったトラブルが少なくありません。
私自身、これまで多くの車検関連事例を取材してきましたが、トラブルの多くは“事前準備不足”や“情報不足”によるものです。本記事では、車検時によくあるトラブル事例と具体的な対策、そして未然に防ぐ方法をわかりやすく解説します。
車検時によくあるトラブル事例

まずは実際によくある問題を整理してみましょう。
1. 想定外の追加費用が発生する
もっとも多いトラブルが「見積もりより高くなった」というケースです。車検の費用は大きく分けて以下の3つで構成されています。
- 法定費用(自賠責保険・重量税・印紙代)
- 車検基本料
- 部品交換・整備費用
法定費用は固定ですが、整備費用は車の状態によって変動します。ブレーキパッドの摩耗やタイヤのひび割れ、バッテリー劣化などが見つかると、追加費用が発生します。
特に走行距離が多い車や、長期間点検を受けていない車は要注意です。
2. 車検に通らないケース
車検不合格になる代表的な理由は次の通りです。
- タイヤ溝不足
- ヘッドライトの光量不足
- マフラーの排気音異常
- 保安基準外の改造
特に近年はヘッドライトの検査が厳しくなっており、経年劣化による光量不足で不合格になるケースが増えています。
3. 必要書類の不備
意外と多いのが書類トラブルです。
- 車検証を紛失している
- 自賠責保険証明書が見つからない
- 納税証明書がない
特に自動車税を滞納している場合、納税証明書が発行されず、車検を受けられません。これは非常に多い見落としポイントです。
4. 車検切れに気づかない
うっかり期限を過ぎてしまい、車検切れのまま運転してしまうケースもあります。車検切れは道路交通法違反となり、罰則の対象です。
車検トラブルを防ぐための対策

では、どうすればこれらのトラブルを未然に防げるのでしょうか。
1. 事前見積もりを必ず取る
車検のトラブル対策として最も有効なのが「事前見積もり」です。複数の業者から見積もりを取り、整備項目の内容を比較しましょう。
ここで重要なのは「何が必須整備で、何が予防整備か」を確認することです。
不要な整備を削ることで、費用トラブルを防げます。
2. 6ヶ月点検を活用する
車検前に6ヶ月点検を受けておくと、劣化部品を早期発見できます。これにより、車検時にまとめて高額修理になるリスクを抑えられます。
予防整備は結果的にコスト削減につながります。
3. 日常点検を習慣化する
以下の簡易チェックを習慣化しましょう。
- タイヤの溝と空気圧
- ライトの点灯確認
- エンジンオイル量
- ワイパーの劣化
これだけでも車検不合格リスクを大きく減らせます。
4. 書類を事前確認する
車検前に必ず確認するものは以下です。
- 車検証
- 自賠責保険証明書
- 納税証明書
電子車検証になっている場合もあるため、保管場所を確認しておきましょう。
5. 改造車は事前相談
社外マフラーやローダウンなどをしている場合、事前に整備工場へ相談しましょう。車検対応パーツであるか確認することが重要です。
よくある質問への対応

Q. 車検費用を安くする方法は?
- 早期予約割引を利用する
- 車検専門店を比較する
- 必要最低限の整備にする
- ユーザー車検を検討する
ただし、安全性を犠牲にする節約は避けましょう。
Q. 車検前に交換すべき部品は?
- ブレーキパッド
- バッテリー
- タイヤ
- エンジンオイル
走行距離や年数によって判断します。
まとめ

車検時のトラブルは、ほとんどが「情報不足」と「事前準備不足」から発生します。
- 事前見積もりを取る
- 6ヶ月点検を活用する
- 日常点検を習慣化する
- 書類を確認する
これらを実践することで、車検のトラブルは大きく減らせます。
クルマは消耗品ですが、適切なメンテナンスを行えば長く安全に乗り続けられます。車検は単なる義務ではなく、愛車の健康診断と考えましょう。
安全とコストのバランスを取りながら、賢く車検を乗り切ってください。